Biography

Buffalo Daughterのギタリスト・シュガー吉永と、元DMBQ/ OOIOOのドラマー・吉村由加によるグラインド・テクノ・ミーツ・メタルバンド。2000年、シュガーが女性のみのメタルバンドを作ろうと吉村に声をかけ結成。3人目のメンバーにギタリストかベーシストを探すが見つからず、2001年DMBQの増子真二をゲストベースに迎えてコンピレーションアルバム「No Indies No Major」にBeat Crusaders、Mo’Some Tonebenderなどと共に1曲参加。その後3人目の女性メンバー探しを続けるも見つからず、シーケンサーを用いた2人編成としてやっていくことを決意。2005年発売のファーストアルバム「Metalchicks」は、インダストリアルなシンセリフ、切り刻むドラムンベース・ビート、ゴアトランスの硬質さとボコーダーをフィーチャーしたデジタルヘビーロックアルバムとなり、一部音楽ファン、DJ、音楽クリエーター達から熱い支持を受け、インスト曲はTV番組のジングルやBGMとしても今でも使われている。
翌年発売のセカンドアルバム「St. Wonder」は一転、ミニマルなエレクトロニクスやバロック・クラシック音楽に影響を受けたコーラスやオルガン、ポップなテクノチューンなど新たなアプローチも網羅した、映画「笑う大天使」のサウンドトラック。映画のクライマックスを盛り上げるヘビーなロックアンセム「We Are The Warriors」はアシッドハウス、ニューメタル、プログレッシブディスコを融合させた、Metalchicksの音楽スタイル一つの頂点形。それと対極的にメロウなトラック「Tears For Fears/ Conspiracy」はアメリカのLife Lineレーベルより12インチEPとして発売され、北欧のDJ・プリンストーマスのミックスCD「Cosmo Galactic Prism」にも収録されるなど、フロアDJからの注目を浴びる。
アルバムの注目度が上がると共に国内外のツアー、フェスティバルにも積極的に参加。2005年から2008年の間にアメリカのSXSW、CMJ、カナダのCMW、イタリアのFar East Film Festival、日本のFuji Rock Festival出演を果たし、Sonic Youthの日本公演の前座や、アメリカ西海岸・テキサスツアー、The Birthday、フリクションとの国内ツアーに参加するなど、多くのライブ活動を行う。ライブ活動の傍ら、アメリカのコミック作家スタン・リーのアニメ「ヒーローマン」の劇中曲を3曲提供、2010年発売のサウンドトラックアルバムに収録される。
その後3枚目のアルバム制作途中から活動休止状態に入るも、2017年吉村の結婚パーティで演奏したのを機に活動再開宣言。パーティのために書き下ろした新曲「ウェディング・マーチ(仮題)」をライブ初披露、さらに楽曲を書き足し、RedBull Studio Tokyoにてゲストベーシストを迎え(後日発表予定)アルバム制作に再着手。2018年、5月に東北と北海道ツアーも決定、久々のアルバム発売と共に本格的再始動=Metalchicks Rebornの年となる。